CATEGORY: セメントモルタルによるタイル張り
施工前の留意事項
- 施工中または施工後の気温が5度以下の場合は原則作業を中止する
- 下地モルタル・下地調整材について下記の通り確認する。
- 硬化不良、剥離、ひび割れ。浮きがないこと
- 汚れ、レイタンス等、接着を妨げる付着物がないこと
- 下地の精度が所定以上確保されていること
施工中の留意事項
- 伸縮調整目地は縦横共に4m以内ごとに設ける
- 入隅部・建具廻り等との取り合いに設ける
- 伸縮調整目地の寸法は特記を確認する 形状に凹凸、広狭がないよう留意する
施工後の留意事項
- 目視検査
タイルの不陸、割れ、汚損、浮き上がり、欠け、色調の不揃いがないことを確認する
- 打診検査
モルタル・接着剤が硬化後、全面において実施し、浮き・ひび割れ等がある場合は張り直しを行う。
- 引張接着試験検査
試験は所定の接着強度が発現後に実施する。
試験体の個所数は、100㎡ごと及びその端数㎡につき1個以上(ex:350㎡の場合4か所)、かつ最低3箇所以上で実施する。
引張接着強度0.4N/mm2以上かつ、コンクリート下地の接着界面における破壊率が50%以下である場合を合格とする。
材料選定時の留意事項
- タイルの品質はJIS A 5209(セラミックタイル)に基づいたのもを選定し、内装タイルの場合は面取りされたものを採用する
- 張付けモルタルはJIS R 5210(ポルトランドセメント)を使用する。
- 混錬に使用する水は、JIS A 5308 附属書C(規定)[レディーミクストコンクリートsの練混ぜに用いる水]によるものを使用する。
- 細骨材の砂は良質で塩分や泥、じんかい、有機物が有害となる量を含まず、最大粒径は2.5mm、ユニットタイルの場合は1.2㎜、目地モルタルの場合は0.6㎜とする。
- 保水材はメチルセルロース等の水溶性樹脂とし、実績等の資料を監督職員に提出する。また、セメント混和用ポリマーディスパージョンはJIS A 6203(セメント混和用ポリマーディスパージョン及び再乳化型粉末樹脂)によるものを使用する。
- プライマー(給水調整剤)は以下の票の通りであることを確認する。
給水調整剤の標準品質 要求品質 試験方法 外観
素粒子、異物、行小櫃等が混入していないこと 日本建築仕上学会規格M-101(セメントモルタル塗り用給水調整の品質基準)による 全固形分 表示値±1.0%以内 吸水性 30分間で1g以下 標準状態 著しいひび割れ及び剥離がなく、接着強度1.9N/mm2以上かつ、界面破断が50%以下であること 熱レイ繰り返し抵抗性 凍結誘拐抵抗性 熱アルカリ溶液抵抗性