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CATEGORY: 工程管理
正解は3(逆打ち工法)です。
逆打ち工法は、掘削と同時に地下の構造物を構築し、これを支保工として利用する工法で、工期の短縮に有効な工法ではあるが、工期短縮の効果を発揮するのは、大規模・大深度の場合である。
今回の設問の条件では、「地下1階の一般的な事務所ビル」となっており、地下一階程度では、工程の短縮効果はほとんど見込めない。よって、3が最も効果が少ない工法である。
他の工法はすべて今回の条件で工程短縮に有効である。各工法の解説は以下の通りです。
- スラブ型枠に床型枠用鋼製デッキプレートを採用することで、支柱が不要となり型枠解体も不要となるため、工期の短縮に有効である。
- 先組工法とは、柱や梁の鉄筋を予め地上で先組みして鉄骨に取り付ける工法で、鉄骨建て方以降の工程を短縮することができる。
- PCa工法とは、コンクリートの部位を、現場打設ではなく、工場で製造し搬入する工法である。この工業化法により、コンクリート工事の工期短縮だけでなく、型枠工事や仮設工事も削減することが可能な工法である。