乾式工法の留意事項
張り石工事における外壁乾式工法とは、石をファスナーで取り付ける工法で、裏込めモルタルは不要であり、耐震性が高い特徴がある。
張り石工事の留意事項
- 石材の厚みは30㎜以上とし、最大寸法は縦横共に1200mm以下かつ0.8㎡とする。また、最大重量は70㎏以下である。
- 石材のだぼ穴のはしあき寸法は石材厚さの3倍以上とし、石材厚さの中間部に設ける。
- 下地は場所打ちコンクリートとし、施工精度は±10mmとする。
- 石材間のシーリング材は通常2成分形ポリファルサイド系とし、幅・深さ共に8㎜以上とする。
- 使用するファスナーはダブルファスナーとし、ファスナー、アンカーボルトともにステンレス素材(SUS304)とする。
- 石材は花崗岩を使用する(特記がある場合を除く)
- 石材の形状は通常は矩形とする。
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張り石工事 内壁空積工法の留意事項
内壁空積工法とは、高さ4m以下の内壁に石材を空積工法で取り付ける工法である。
石材の厚みは20mm以上、形状は原則矩形、1枚の最大面積は0.8㎡とし、取り付け用金物の素材はステンレス(SUS304)とする。
内壁空積工法施工時の留意事項
- 下地面と石材裏面との間隔は40㎜を標準とする。
- 引き金物の穴は石材上端の横目試合場に2か所、両端部より100mm程度の位置に設ける。
- だぼ用の穴は石材上端横目jあいばに2か所、両端部より150㎜程度の位置に設ける。
- 引き金物と下地の緊結部は、石材裏面と下地面間に取り付け用モルタルを50mm×100㎜程度で充てんする。
- 最下部の石材の裏側、または巾木裏側には高さ100mm程度の裏込めモルタルを充てんする。
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