セメントモルタル塗り作業の工程
セメントモルタル塗り作業の工程は以下の通りです。
- 下地調整(養生期間は2週間とする)
→モルタル塗布前に清掃を十分行う。
→施工当日又は前日に吸水調整剤を均一に塗布する。 (吸水調整剤の塗布は最大2回までとする)
→吸水調整剤塗布後の下地塗までの間隔時間は1時間以上、3日以内とする。 - 下塗り
→塗布後は金ぐしで櫛目を入れる。 - むら直し
→むら直しを実施する場合、下塗り完了後1日以上経過してから実施する。
→養生期間は2週間以上とする。
- 中塗り
→中塗り実施前に十分水示しを行う。
→中塗り前に、隅・角・ちりの部位は定木塗りを行う。
→施工前に水湿しを行う。
→中塗りは平らに塗り付け、定木張りにならい、定木ずりを行い平たんに仕上げる。
→養生期間は硬化するまでとする。 - 上塗り(養生期間は2週間)
→上塗りは、中塗りが十分硬化していることを確認してから1~2日後に実施する場合と7~10日経過後に実施する場合がある。
→養生期間は2週間とする。
セメントモルトモルタル塗り作業の留意事項
- 天井・壁下地においては、2時間以内に使いきれる量を機械練りする。
- 砂の粒径は、塗り圧に支障が出ない範囲でできるだけ大きいものを使用する。( ※夏季は1.5時間、床は1時間に短縮する。)
- セメントモルタルの調合比率は、
下塗り→1:2.5
中塗り・上塗り→1:3
とする。
※下塗りは強度が強い富調合(強度高くひび割れしやすい)、上塗りは貧調合(強度低いがひび割れ少ない) - 塗り厚について
通常25㎜以下で、天井や庇下は12㎜以下とする。
1階の塗り厚限度は6㎜(最大9mm)で、天井や庇下は4.5㎜(最大6㎜)とする。(※ALCパネル下地は15㎜までである。)
セルフレベリング塗り作業留意事項
セルフレベリング塗り作業には、石こう系とセメント系があり、セメント系の方が耐久性・耐水性が共に優れている。
施工のポイント
- セルフレベリング材の塗り厚は10㎜とする。
- 下地面を十分清掃し、不純物を取り除く。
- 下地面にシーラー(吸水調整剤)を2回塗る。
- 気温5度以下の場合は採暖を行わなければならない。
- セルフレベリング材塗布後、効果まで窓等の開口部はふさぎ、自然乾燥で硬化(7日以上※冬季は14日以上30日以内)させる。
解説動画